会議


役員会(年10回程度開催)

その時々の重要事項や継続して取り組んでいる課題などを審議し必要な決定を行います。行政機関の担当者など精神科医療・福祉の関係者を招いて協議することもあります。

 

定例会(年10回程度開催)

全会員病院から会員や担当者が集まり、当面の課題などについて意見交換・情報交換を行います。行政機関の担当者など精神科医療・福祉の関係者を招いて説明を受けることもあります。

 

会員総会(年2回程度開催)

会員病院から代表者が集まり、予算、決算、定款変更、役員選任などを審議し決定します。

 


部会


医師部会

大精協においては看護師部会、栄養士部会の研修会が開催されているが、医師の間でも研修が必要と考え理事として提案させていただいた。そして「言い出しっぺ」だったこともあり自ら企画者として、2回の研修会を開催してきた。
2012年度は精神保健指定医を対象とし、第一部は黒田健治先生(医療法人杏和会阪南病院 院長)に精神科臨床における睡眠障害の診療についてご講演いただき、また第二部では「強制入院の基準」について2名の医師にご発表いただき、事例検討を通じて活発な議論が行われた。2013年度には「行動制限・隔離拘束の臨床での現状と問題点」をテーマとし、第一部では藤田治先生(大阪府立精神医療センター 高度ケア科 部長)のご講演、並びに第二部で医師・ 看護・行政を交えてのシンポジウムを開催した。この時は医師部会と看護師部会の合同の会として、精神科医師だけではなく、病棟業務に関わる看護師も対象とし案内させていただいた。
毎回多くの方にご協力いただいて、この研修会も軌道に乗ってきたと感じている。今後も精神科臨床の現場から様々なテーマを取り上げ、いろいろな先生方のお話を拝聴したり、現状の問題について討論をする場を設けていく予定である。

 

事務部会

事務部会は、平成12年の年初に河﨑茂日精協名誉会長の強いご要望により、大精協内で初めての部会として発足すべく準備をはじめました。
役員2名・委員6名で3回準備委員会を開き、アンケートを実施し、名称も2度変わり現在の「事務長研修会」に決まり、ようやく平成12年11月25日に開催へ漕ぎ着けました。第1回は、河﨑名誉会長自ら講師を買って出ていただき、会員49病院中、46病院83名の参加を得ました。以来25年末までに18回を数えています。研修の内容は、事前に委員会を必ず1~2回開き、参加者のニーズに添うようにと毎回苦労をしています。講師も多方面よりお呼びし、講義形式だけでなく、グループディスカッションや各病院からの事例発表、最近では次の世代の養成研修に力を入れています。
又、最初から当時の関山会長により終了後に毎回懇親会を行い、先ず各病院の事務長がフランクに話が出来る雰囲気作りが大事だとの方針が出され、会費は多少かかりましたが、第10回まで全てで実施し、大いにその成果が上がったと思います。しかも、その懇親会には会長ご自身も毎回参加していただき、更にその席には大阪府の精神保健担当部局よりも参加を仰ぎ、行政との交流を図れる場ともしました。
以上がこれまでの経過ですが、今後の課題は、何よりも、先行きの見え難い我々精神科病院を事務長として如何に運営して行くかと、次世代の事務管理者をどう育てて行くかだと思います。

 

看護師部会

看護部会は、平成19年6月、日本精神科病院協会看護管理者講習会の伝達講習会を通して看護部長会を大阪でも立ち上げてほしいという要望が高まり、大阪精神科病院協会病院管理委員会の一事業として開始されたのが始まりです。
 「精神科病院に勤務する看護部長等が相互に研鑽し、精神科医療の発展に寄与すること、併せて会員相互の学術的交流を深めること」を目的としてスタートしました。役員病院の看護部長等14名が世話人となり、月一回の世話人会を開催し、看護管理や経営に関すること、日々の細かな業務の状況確認、職員の問題等、切実な意見・情報交換がなされる学びの場として活発な意見交換が行われています。また、毎年、研修を開催するための、企画・運営に携わっています。
平成21年に開催された日精協看護部門学術教育研修会の大阪大会をはじめ、役員の先生方にご協力いただき、精神科医療の動向に関する研修会、医療安全、生き生きとした職場づくり、看護倫理等の研修会を開催しました。また、この趣旨や活動が会員施設の看護管理者が共有できるよう、平成20年から世話人を中心に会員施設を四つのブロックに分け、ブロック単位での活動も行っています。看護管理者同士の交流、世話人会の報告、意見交換、研修会開催等と横のつながりが深まり、困ったことやわからない事が発生した際も、すぐ相談しあえる環境へと変わりつつあるように感じています。
急速に精神保健、医療、福祉を取り巻く状況が変化していくなか、時代に即した精神科看護の質の向上を目指し、世話人一同協力し取り組んでまいります。
ぜひ、全会員施設の看護管理者・看護職員の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

  

薬剤師部会

本部会は大阪府内各地で、個別 に行われていた精神科勤務薬剤師の学術交流の場として、平成15年に大阪精神科病院協会の協力により結成されました。当初、大精協会員病 院に勤務する薬剤師が、相互に研鑽し、精神医療の発展に寄与し、併せて会員相互の学術的交流を深めることを目的としてスタートしました が、現在では、大阪府病院薬剤師協会、大阪府薬剤師会などの共催による研修会の開催や、最近ではみんなねっと(全国精神保健福祉家族大 会)大阪大会での「精神科薬剤師によるおくすり相談室」など、幅広い活動を行っています。
薬は程度に差はありますが、どんな薬でも副作用を起こすリスクがあります。薬剤師は、薬が安全に正しく使用されているのか、さらには、薬の効果や副作用についても、一般科の薬だけでは無く、特に精神科病院勤務薬剤師として、精神科ならではの使用法の薬にも精通し、薬学を基礎とした専門的な立場から関与し、より適切な薬の使用が行われるようにアドバイスをし、正しい使用法を理解していただけるように努めています。
また、精神科薬物療法認定薬剤師、精神科専門薬剤師の認定講習も実施し、精神科医療現場において活躍 しうる薬剤師を育成出来る組織として運営しています。なお、 現在は木島病院、さわ病院、七山病院、水間病院(順不同)が世話人病院となり活動しております。

 

栄養士部会

大阪府下で勤務する精神科栄養士が自主的に集り、勉強会を開始したのは平成17年からだった。他科の栄養士との研修会は各保健所管轄で開催されていたが、その場では得られない情報や悩みを共有することが主な目的であった。開始時の参加施設は9病院だったが、平成21年には16病院に増え第37回日本精神科病院協会精神科医学会おいて活動内容をまとめ、精神科栄養士を対象とした研修会の必要性について報告した。その後大阪精神科病院協会役員より推薦があり、平成22年6月には正式に大阪精神科病院協会の下部組織として認められた。
第1回の世話人会を平成22年6月に開催し、その後毎月1回世話人病院の栄養士が集まり平成26年3月開催の世話人会で37回を迎えている。平成22年11月には大精協会員病院の栄養士を対象に講演会を開催し、その後病院見学を5回、講演会を7回開催している。
開始直後は情報交換が主な活動であったが、平成23年の3月より食事形態についての検討を開始し、平成24年の第一回日本精神科医学会学術大会には「大阪精神科病院協会栄養士等研修会における食事形態実態調査」として報告した。協力いただいた病院にはCDで「大阪精神科病院協会食事形態一覧」を配布し、この取り組みは翌年も継続して行い第二回日本精神科医学会学術大会においても第二報を発表している。
食事形態調査を行ったことが契機となり嚥下障害のある患者には、キザミ食では問題が多いことがわかり、固形ミキサー食調理の必要性を検討する病院が増加したが、その有用性についてのデータ収集が必要だとの意見も多く、今後の活動として取り組むことを検討している。また、相互の情報交換の重要性を認識したことより、「栄養サマリー」についても様式作成を行った。また、配布した「食事形態一覧表」についてもウエブ上での公開と更新について検討している。
今後も精神科患者のQOL向上を目指し、会員病院との情報共有を行いながら様々な活動に取り組んでいければと考えている。