当協会は、昭和41年に社団法人大阪精神病院協会として認可設立されました。令和元年現在、大阪府の民間精神科病院の全50病院が所属し、17,512床の病床数を有し、大阪の精神科病床18,110床の約96.7%を有しております。
特に精神科救急医療体制の整備としましては、平成3年に大阪府の委託事業として大阪府精神科救急システムを開始し、現在は緊急措置体制も含め、夜間休日の緊急・救急への対応を当協会が主導的に行う輪番体制を確立しています。また、身体科病院に搬送される精神疾患の対応としても、平成27年8月から合併症支援システムとして精神科的治療が必要な場合に精神科病院がコンサルテーションを行ったり、入院対応を行う精神科合併症支援制を全国に先駆けて行うなど、より公益性を高めた事業を行っています。
精神科病院の質の向上と人権に配慮した医療の提供の充実に向け、全会員病院が参画する相互訪問である「ピアレビュー」や、大阪精神医療人権センターが行う(現在は本協会を含む9団体と行政機関、学識経験者からなる大阪府精神科医療機関療養環境検討協議会)精神科病院訪問を全会員病院が受け入れ、精神科病院の療養環境の改善や、職員への意識向上を図っています。
理事会と例会は毎月のように行われ、大阪府、大阪市、堺市等の行政機関との折衝や情報交換、また、公益社団法人日本精神科病院協会からの中央情勢等が広く説明され、密に意見交換がなされています。
私は、令和2年4月1日に大阪精神科病院協会の会長に就任させていただきました。前会長の水間病院 河﨑建人先生が、7期14年にわたって作られてきた本協会の基盤を更に高め、大阪の精神科病院にかかわる人たち全てにとって、よりよい精神科病院医療が行われるよう、理事会一同で運営して参りたいと思っています。今後とも皆様のご指導、ご協力を宜しくお願いします。
大阪精神科病院協会
長尾 喜一郎